謹製MAGAZINE 名古屋編Vo2「奥田啓太と謹製革物」喫茶店編
人は新天地へ赴く時、その場所での新しい生活を想像するだろう。
新しい土地、新しい生活において居心地の良い喫茶店の存在は彼にとって必須とのこと。
大阪は守口市、生家の近くにあった喫茶店。
祖父に連れられ注文するミックスジュースとツナコーンのホットサンド。
そこから彼の喫茶店愛は始まった。
何もない休日、目覚ましをかけずに起きた久しぶりの朝は喫茶店でのブランチから始まる。
今日は彼のお気に入りの喫茶店へ。
昭和35年創業、60年以上の歴史を持つ喫茶パイカル。
今回注文したものはカレー。
朝からカレーなんてとは言わせない。かの日本野球界のスター、イチローでさえ朝はカレーと相場は決まっているのである。
カレーと一口に言っても本場の「インドカレー」、おしゃれな「スパイスカレー」北海道の「スープカレー」最近では細分化された趣向のカレーを食べるられる店があちこちに立ち並ぶ。
そんな細分化された世界でいわゆる「家カレー」が食べられる同店。
大きくカットされた野菜に辛すぎない味付け。
一見普通に見えるこのカレーが食べられる同店は単身名古屋に来ることになった彼にとってどこか懐かしいそんな思いを巡らせるスポットなのである。
見かけによらずスイーツに目がない彼が次に注文したのはチョコレートパフェ。
パイカルのパフェは今時珍しい「クラシックスタイル」のパフェ。
不必要に写真写りを気にしたものではなく必要なものを必要なだけ詰めたミニマルな味とビジュアルは
懐かしくもどこか新鮮で食べる人を惹きつける。
パフェ自体と糖分を存分に味わうためフルーツを先に食べてしまうのが彼の食べ方。
美味しそうにがっつくその姿、ここ喫茶パイカルが単身名古屋に赴いた彼にとって安息の地であることは誰の目にも明らかである。
腹を満たし、食後のコーヒーと共にハイライトを咥え重い煙をを燻らせる。
入り口右側の特等席から奥行きのある店内を見渡し食後の一服を楽しむ。
そういえば今日は縁日、大須観音でものぞいてみようか。
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